上映プログラムはBody,Landscape,City,Media,Signalの5つのカテゴリーに分かれ、アジアにおけるビデオアートの現状をお伝え致します。Bodyプログラムでは様々な芸術メディアの主題でもある身体を取り上げ、現在のビデオにおける身体論のアジア独自のあり方が垣間見れます。Landscapeプログラムは、ビデオが映し出す、リアルでありながらも表象的であるパースペクティブを使った新たな風景論をお届けします。Landscapeプログラムと隣り合わせでもあるCityプログラムは、風景論であると同時に都市においての独自な社会問題を映し出します。ビデオ・メディアが現在のTVマス・メディアとして大きな力を持っている以上、そのあり方に自己言及的なMediaプログラムは、それとの距離を測りなおす必要を突きつけます。ビデオ信号の物理学的な面からのアプローチであるフィードバックやノイズなど、コンピューター・アートとは違ったビデオ独自の存在論的なアプローチの作品をSignalプログラムでは紹介いたします。
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